21世紀の“キング・オブ・テノール”カウフマンとフランスが誇る現代の名バリトン、テジエ…2010年パリ国立オペラの《ウェルテル》以来、何度も共演を重ねプライベートでも親交の厚い同世代の名手ふたりによるセッション録音盤がついに登場。13年にバイエルン国立歌劇場でも魅せた《運命の力》での“決闘”の再現から、《ドン・カルロス》(つまりフランス語版)や《ラ・ボエーム》における熱い“友情”、そして待望のオテッロ&ヤーゴの緊張感マックスの“駆け引き”まで、イタリア・オペラにおける男声デュオの最高場面が盛り沢山。しかもパッパーノ&サンタ・チェチーリア管の演奏で!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2023年3月号より)
【information】
CD『オペラ・デュエット集/ヨナス・カウフマン&リュドヴィク・テジエ』
ヴェルディ:《運命の力》より〈私には許されない、一時の安らぎを味わうことも〉、《オテッロ》より〈貴様か?!さがれ!立ち去れ!〜今はもう、そして永遠にさらばだ、神聖なる思い出よ〜夜のことでした、カッシオは眠っており〜そうだ、不動の天にかけて誓う!〉 他
ヨナス・カウフマン(テノール)
リュドヴィク・テジエ(バリトン)
アントニオ・パッパーノ(指揮)
ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
ソニーミュージック
SICC 2240 ¥2860(税込)