得意のバルトーク&リスト、シューマンの作品に込める想い
安田里沙は、ソリストとして数々の一線オーケストラと共演する一方、国際コンクールで公式ピアニストとして伴奏を務め、室内楽のステージでも活躍する実力派ピアニスト。2月に東京で開くリサイタルで、幅広いレパートリーの中でも、特に得意とするバルトークとリスト、シューマンの佳品を取り上げる。
東京藝大・同大学院に学び、大学院在学中には、ハンガリー国立リスト音楽院に留学。ウィーン国際ピアニストコンクールで2位を果たすなど、国内外の登竜門で実績を重ね、精力的に演奏活動を展開する一方、後進の指導にも力を注ぐ安田。「楽譜という砂の中に隠れている色々な謎、想いを見つけ出し、暗号を解きほぐしてゆく過程が大好き」だという。
今回のリサイタルでは、まず、バルトーク「ソナチネ」「ルーマニア民族舞曲」と、リストの「巡礼の年第2年『イタリア』」から「3つのペトラルカのソネット」(第47、104、123番)、ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」を披露。そして、シューマン「クライスレリアーナ」で締め括る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2023年2月号より)
2023.2/22(水)19:00 王子ホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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