第146回 アンサンブル of トウキョウ 定期演奏会

ボヘミア音楽の奥深さを名手たちがひも解く

 アンサンブル of トウキョウが、2月20日、東京文化会館小ホールで第146回定期演奏会を開く。今回のテーマは「ボヘミアが開く音楽の窓、時を超え伝わる情熱の呼吸」。プログラムにはドヴォルザークをはじめとするボヘミアの作曲家たちの室内楽作品が並ぶ。

 アンサンブル of トウキョウは1986年にフルート奏者、金昌国の呼びかけにより結成された、国内外で活躍する実力者たち18名によるアンサンブル。年4回の定期演奏会を開催し、毎回作品に応じてさまざまな編成がとられる。今回はヴァイオリンの小林美恵と戸原直、ヴィオラの田原綾子、チェロの松本卓以によるドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」をはじめ、クラリネットのローベルト・ボルショスらによるクロンマーのクラリネット四重奏曲変ホ長調や、フルートの村上成美らによるライヒャの「モーツァルトの主題による18の変奏曲と幻想曲」、マルティヌーのヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲「3つのマドリガル」といった多彩な楽曲が演奏される。ボヘミアの音楽の奥深さに触れることができそうだ。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2023年2月号より)

2023.2/20(月)19:00 東京文化会館(小)
問:アンサンブル of トウキョウ事務局045-595-0223 
https://www.ensembleoftokyo.com