Eureka Quartet エウレカ カルテット ベートーヴェン・ツィクルス Vol.2

俊英たちのエネルギーが共鳴する、みずみずしいカルテットの音世界

左より:鈴木皓矢、廣瀬心香、石田紗樹、森岡 聡

 ドイツやオーストリアで研鑽を積み、現在はソリストやオーケストラ団員として活躍する森岡聡、廣瀬心香(以上ヴァイオリン)、石田紗樹(ヴィオラ)、鈴木皓矢(チェロ)というメンバーが集い、2022年に結成された「エウレカ カルテット」。“エウレカ”とはギリシャ語で「見つけた!」や「わかったぞ!」の意を持つ感嘆詞。4人のメンバーと聴衆との間に生まれる共鳴にインスピレーションを得て生まれた名前だ。ゲストを迎えての五重奏や六重奏といった多彩な弦楽アンサンブルのコンサートシリーズ「Eureka Quartet + Plus」が充実のプログラムと演奏で話題を呼んでいるが、彼らの活動の核はベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ツィクルスシリーズ。2023年1月、早速その第2回が東京オペラシティ リサイタルホールで行われる。プログラムはベートーヴェン初期の快活で華やかな様式があらわれた第3番から第5番。ドイツ語圏で学んだ彼らにとって大切な楽曲たちを、みずみずしい解釈と華麗な技巧でどのように奏でるか期待が高まる。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2023年1月号より)

2023.1/16(月)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:ムジカシルヴァ musicasilva04@gmail.com 
https://www.musicasilva.com