ピアノの3大名器によるゴージャスな饗宴
恒例の『PIANO三重弾!』が、今年も杉並公会堂に帰ってくる。クラシック音楽をエンタテインメントとして楽しませてくれるピアニスト斎藤雅広が贈る名物企画。毎回2人のゲスト・ピアニストを招いて、杉並公会堂が所有するスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインという世界のピアノメーカー御三家をフル動員する。
6回目となる今回のゲストは小川典子と高橋多佳子。小川が高い評価を受けているドビュッシーはベヒシュタインを愛していたことが有名。今回は《水の反映》でその相性を確認できる。ショパン・コンクール5位入賞、ワルシャワ音楽院で学んだ高橋は、ショパンとシマノフスキを弾く。ほかに英国、フランス、ロシアのプログラムで、ソロから3台ピアノまで、3人の奏者と3種のピアノの足し算・かけ算で、それぞれの楽器の個性からゴージャスな合奏の響きまで、ピアノという楽器の魅力・可能性を再確認できる希有な機会だ。
文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年9月号から)
10/5(日)15:00 杉並公会堂
問:杉並公会堂03-5347-4450
http://www.suginamikoukaidou.com