Sony Music Foundation 10代のためのプレミアム・コンサート

次世代の音楽ファンに向けた豪華な企画


 多くの聴衆に向けて良質な音楽を届けようと活動するSony Music Foundationが、今年で設立30周年を迎えた。記念事業として、次世代の音楽ファンに向けたさまざまなコンサート・シリーズを展開中だ。『10代のためのプレミアム・コンサート』ではこの秋、充実の室内楽が用意されている。
 10月5日(第一生命ホール)は、幅広いレパートリーで聴衆を楽しませるアルカント・カルテットが、子どもたちのためのスペシャル・プログラムで登場する。バッハからクルターグまで、ソロと四重奏を織り交ぜたユニークな曲目を披露し、弦楽器の魅力を伝える。
 10月15日(紀尾井ホール)は木管アンサンブルの夕べだ。フランスの伝統とエスプリを伝えるレ・ヴァン・フランセが、ベートーヴェンやリムスキー=コルサコフのピアノと管楽のための五重奏曲のほか、サン=サーンスやプーランクなどのフランス音楽のエッセンスも届けてくれる。
 そして11月4日(紀尾井ホール)は、世界を舞台に躍進中の若きピアニスト小菅優と河村尚子がデュオで共演するという、夢のようなリサイタルが開かれる。モーツァルトからラフマニノフまで、2台ピアノおよび連弾の作品を、絶妙なアンサンブルで聴かせてくれることだろう。大人もうらやむ公演が目白押しだが、小学1年から19歳の子ども1人につき大人の保護者は4名まで同伴可。ぜひご家族で秋の芸術シーズンを楽しんでいただきたい。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年8月号から)

アルカント・カルテット 10/5(日)14:00 第一生命ホール
レ・ヴァン・フランセ 10/15(水)19:00 紀尾井ホール
小菅優&河村尚子 11/4(火)19:00 紀尾井ホール
問:Sony Music Foundation 03-5227-5233 
http://www.smf.or.jp