■2009年度武満徹作曲賞 受賞者決定

 より創造的な音楽文化を育むため、東京オペラシティ文化財団が世界の次代を担う若い世代に新しい音楽作品の創造を呼びかける「武満徹作曲賞」。11回目となる2009年度の審査員は現代ドイツを代表する作曲家のヘルムート・ラッヘンマン。5月31日(日)に本名徹次(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団により本選演奏会が行われ、下記のように受賞作品が発表された。
【第1位】酒井健治(日本):ヘキサゴナル・パルサー
【第2位】ラファエレ・グリマルディ(イタリア):Creatura temporale
【第2位】山本和智(日本):ZAI for Orchestra
【第3位】ルカス・ファヒン(アルゼンチン):Crnica Fisiolgica Universal
【第3位】木村真人(日本):果てしなき反復の渦—混沌の海へ

写真:左よりルカス・ファヒン、木村真人、山本和智、ヘルムート・ラッヘンマン、酒井健

 第1位受賞者の酒井健治は1977年大阪府生まれ。京都市立芸術大学音楽学部作曲科を卒業後、パリ国立高等音楽院作曲科、ジュネーヴ音楽院作曲科をいずれも最優秀の成績で卒業した。2007年ジョルジュ・エネスコ国際コンクール作曲部門大賞。03年・05〜07年、ローム・ミュージック・ファンデーション奨学生。07年よりIRCAM研究員。

武満徹作曲賞