新日本フィルが恒例の「ふるさと納税型クラウドファンディング」を実施

12月31日申込締切

 創立50周年シーズンを迎えている新日本フィルハーモニー交響楽団が、「音楽の力で人とまちを元気に」と題した、ふるさと納税型のクラウドファンディングを今年も実施している。

新日本フィルハーモニー交響楽団

 本プロジェクトは、新日本フィルの拠点すみだトリフォニーホールがある墨田区が街の活性化を図るべく実施している「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」に参加する形で行われており、2017年度より毎年恒例の企画となっている。GCFとは、自治体をオーナーとするふるさと納税の仕組みを活用した制度で、プロジェクトを応援したい人々が墨田区に寄付をすると、墨田区から助成金として同楽団に交付される仕組みとなっている。昨年度は、目標額を大きく上回る6430万円余りの寄付が集まった。今年は3500万円を目標に寄付を募っている。

 プロジェクトは年末12月31日まで実施。今年、ミュージック・アドヴァイザーとして参画し、2023年4月から第5代音楽監督に就任する佐渡裕が「すみだ音楽大使」に就任し、地域との結びつきがより強固なものとなった新日本フィル。

 集まった寄付は、音楽に触れる機会が少ない人への演奏会チケットのプレゼント、「まちかどコンサート」や「まちかど配信」などのオンラインプロジェクトの実施、過去の演奏録音の保存資料の作成、そして1月の定期演奏会で上演される井上道義作曲のミュージカルオペラ《A Way from Surrender ~降福からの道》の制作費の一部として活用される予定。

©︎大窪道治

 プロジェクトの返礼品として、楽団創設者である小澤征爾や、井上道義、小泉和裕が同楽団を振った音源を収録した非売品CDや50周年記念誌、演奏会チケットのほか、特別コンテンツ付きVRヘッドセットまで、さまざまなお礼の品が用意されている。

新日本フィルハーモニー交響楽団
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