第530回日経ミューズサロン チェ・ハヨン チェロ・リサイタル 毛利文香(ヴァイオリン)を迎えて

エリザベート・コンクール覇者が日本デビュー

 今年5月から6月にかけて開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールの激戦を制したチェリスト、チェ・ハヨンが早くも東京の音楽シーンにお目見えする。すでにブラームス国際、ペンデレツキ国際と重要なコンクールを制覇しており、実力は折り紙付きだが、エリザベートではファイナルで難曲として知られるルトスワフスキの協奏曲を選び、キレのある技巧で鬼気迫る演奏を披露、大向こうをうならせた。

 日本デビューとなる今回のリサイタルも、エンリク・カザルス(パブロ・カザルスの弟)やJ.S.バッハに加えペンデレツキの無伴奏曲を取り上げるなど、攻めたプログラミングが話題を呼びそうだ。完璧にコントロールされたハイトーン、パッション溢れる推進力など、彼女の持ち味が存分に発揮されるに違いない。メインに置かれた三楽章からなる大作、コダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」では、現在ケルンに留学中の新鋭ヴァイオリニスト・毛利文香が競演。スケールの大きな演奏になること必至。
文:江藤光紀
(ぶらあぼ2022年12月号より)

2023.1/11(水)18:30 日経ホール
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