サントリーホール ジルヴェスター&ニューイヤー・コンサート ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団

サントリーホールの年末年始の名物企画が3年ぶりに復活!

(c)サントリーホール

 コロナ禍で2021、22年の開催が見送られたサントリーホールの年末年始恒例イベント、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団の大晦日(ジルヴェスター)&新年(ニューイヤー)コンサートが3年ぶりに帰ってくる。

 フォルクスオーパーは国立歌劇場(シュターツオーパー)に次ぐウィーン第2のオペラハウスで1898年オープン、専属オーケストラは1917年に「フォルクスオーパー管弦楽団」の名称で最初の演奏会を開いた。1978年にはコンサート活動のための組織「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団(SOVOP)」を立ち上げ、オーケストラ単独の国外ツアーを積極化。なかでも年末年始のサントリーホール公演はSOVOPのウェブサイトでも最重要の公演に位置付けられ、毎年のライブ録音盤を様々なグッズとともに翌年、ロビーで楽員自ら聴衆に声をかけ、販売するのが風物詩となっていた。「交響楽団」を名乗るようになってからアンサンブルが引き締まり、演奏内容がぐんぐん良くなった。

 2022/23の来日はスウェーデン出身ながら、長くオーストリアで活躍してきたオーラ・ルードナーがJ.シュトラウスⅡと同じくヴァイオリンを弾きながら指揮し、フォルクスオーパー専属の「バレエ・アンサンブルSVOウィーン」が時に優雅、時にコミカルな踊りで楽興を盛り上げる。ソリストはオーストリアのソプラノ、エリーザベト・フレヒルと、イランに生まれオーストリアに帰化したテノールのメルツァード・モンタゼーリ。2人とも美声と確かな歌唱&演技力の持ち主、度重なる来演で日本にもファンが多い。久しぶりにゴキゲンな年末年始になりそうだ。
文:池田卓夫
(ぶらあぼ2022年12月号より)

ジルヴェスター・コンサート 2022
ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団の大みそか

2022.12/31(土)15:00 サントリーホール
ニューイヤー・コンサート 2023
ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団

2023.1/1(日・祝)、1/2(月・休)、1/3(火)各日14:00 サントリーホール
問:サントリーホールチケットセンター0570-55-0017 

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