1995年に初代『映像の世紀』が初放送されて以降、これまで「新」「プレミアム」と続いた人気ドキュメンタリー番組シリーズの最新版(2022年)サントラ。この番組から生まれ、加古隆の代表作となったテーマ曲〈パリは燃えているか〉を筆頭に、あの心を掴まれる楽曲たちが余すことなく集められている。もちろん“時の”大海原を旅する帆船のイメージを込めた〈グラン・ボヤージュ〉と、「ある一人の人間の想いや決意、行動が様々な連鎖を生み、重なり合って歴史が作られていく…」という今回のコンセプトそのものを描く〈風のリフレイン〉、2つの書き下ろし新曲も収録。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2022年12月号より)
【information】
CD『映像の世紀 バタフライエフェクト オリジナル・サウンドトラック/加古隆』
加古隆:グラン・ボヤージュ、パリは燃えているか、風のリフレイン、ザ・サード・ワールド、神のパッサカリア、機械工場、トルストイの手紙、シネマトグラフ、マネーは踊る、時の刻印、未来世紀、睡蓮のアトリエ、愛と憎しみの果てに
加古隆(ピアノ)
下野竜也(指揮)
NHK交響楽団 他
エイベックス・クラシックス
AVCL-84138 ¥2750(税込)