フェスタサマーミューザKAWASAKI 2022 アーカイブ配信は8月31日まで!

 7月23日に開幕したサマーミューザ、今年も多くの名演が繰り広げられ全19公演を無事終了、8月11日に幕を閉じた。熱狂の20日間からいくつかの公演をピックアップして振り返ってみたい。

 オープニングには東京交響楽団が登場。音楽監督のジョナサン・ノットが得意のジャズをテーマにしたプログラムで会場を沸かせた。読売日本交響楽団の公演では、2024年に引退を発表している井上道義が、ユニークな演出付きのハイドン「告別」を披露。ミューザ川崎のホールアドバイザーを務める小川典子はイリヤ・ラシュコフスキーとの連弾でストラヴィンスキーの「春の祭典」を。凄まじい演奏がSNSでも話題に。創立50周年の新日本フィルは、生誕90年の山本直純特集。意外かつ納得の「川崎市民の歌(作曲:山本直純)」をアンコールに締めくくった。

 ジャズ公演があるのもサマーミューザの見どころ、今年80歳を迎えたリチャード・ストルツマンがチック・コリアを特集。配信コンテンツのインタビューでは世界的クラリネット奏者の愛嬌溢れる一面も。ダン・エッティンガー指揮東フィル公演では、ソリストに服部百音が登場。聴いたことがないようなアプローチの“メンコン”、さらに超絶技巧のアンコールで会場は熱狂の渦に。そして最終公演では、東響が再び登場、原田慶太楼が熱のこもったタクトで締めくくった。

 と、駆け足で振り返っても見どころ満載。本公演に行けなかった方、会場の感動を再体験したい方は、8月31日までアーカイブ配信で視聴可能。おなじみとなった配信ならではのバックステージの映像やインタビューでは、客席からは見られないアーティストの一面に触れることができる。
 終盤に入った夏休み、日本のオーケストラの祭典を自宅でゆっくり楽しもう。

〈フェスタサマーミューザKAWASAKI 2022 ハイライト映像〉