ベートーヴェン後期四重奏曲を演奏と解説で紐解く
“楽聖”ベートーヴェンが生涯を通じて体得した創意と作曲技巧を収斂させ、その質の高さと魅力から「西洋音楽芸術の頂点」とも称えられる後期弦楽四重奏曲。弦楽四重奏の傑作の魅力を、実際の演奏とレクチャーを通じて解き明かし、聴衆の知的好奇心と美への探究心を刺激する古典四重奏団のシリーズ「ムズカシイはおもしろい!!」では9月と10月、「ベートーヴェンの時代」の第5・6回として、弦楽四重奏曲第12〜16番を特集する。
本公演に先立って開かれるレクチャー公演(本公演チケット購入者は無料)では、後期弦楽四重奏曲を軸とした豊富な曲のサンプルや、やはり後期作品であるピアノ・ソナタ第30・31番の編曲版の実演に、「形式」「キャラクター」「ヴァリエーション」「フーガ」などをテーマとした、チェロの田崎瑞博によるわかりやすい解説を交えて「後期の作風にふれていただく」(田崎)。そして、本公演の第5回(9/21、9/25)では第12・16・14番、第6回(10/27、10/30)では第15番と第13番、「大フーガ」付きが、田崎のプレトークとともに上演される。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2022年9月号より)
レクチャー公演「ベートーヴェンは最後に何を見たのか」
2022.9/3(土)13:30 旧東京音楽学校奏楽堂
ベートーヴェンの時代 その5
【その5の夜】2022.9/21(水)19:00 としま区民センター(小)
【その5の昼】2022.9/25(日)14:00 東京オペラシティ リサイタルホール
ベートーヴェンの時代 その6
【その6の夜】2022.10/27(木)19:00 ルーテル市ヶ谷ホール
【その6の昼】2022.10/30(日)14:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:ビーフラット・ミュージックプロデュース03-6908-8977
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