マルセル田所が第20回サンタンデール国際ピアノコンクールで第3位入賞

 スペイン北部のサンタンデールで開催されていた第20回パロマ・オシェイ・サンタンデール国際ピアノコンクールは、現地時間8月3日、4日のファイナル日程が終了。5日夜に表彰式が行われ、マルセル田所が第3位に入賞した。また、同じくファイナルの6人に残っていた仁田原祐(日本)にはファイナリスト賞が贈られた。
 第1位は、カナダ出身のJaeden Izik-Dzurko。今年4月のマリア・カナルス国際音楽コンクールに続く優勝となる。

表彰式より

第1位・最優秀室内楽演奏家特別賞・聴衆賞 Jaeden Izik-Dzurko(カナダ、23歳)
第2位 Xiaolu Zang(中国、22歳)
第3位 Marcel Tadokoro マルセル田所(フランス/日本、28歳)

 同コンクールは、自身もピアニストで、芸術家の支援者であるパロマ・オシェイが代表を務めるアルベニス財団が主催。1972年にスタートしたコンクールは、今年がちょうど創設50年の節目にあたる。審査委員長は、スペインを代表する著名なピアニスト、ホアキン・アチュカロが務め、海老彰子やバリー・ダグラスらも審査員に名を連ねた。

マルセル田所 ファイナルのステージ

 ファイナルでプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を演奏し、第3位入賞を果たしたマルセル田所は、1993年日本生まれ。パリ国立高等音楽院を経て、現在はパリ・エコール・ノルマル音楽院に在学中。2021年のエリザベート王妃音楽コンクールでセミファイナリストとなったほか、今年6月のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでもセミファイナルに進出し、審査員長特別賞を受賞するなど、国際コンクールでの活躍が続いている。今回の第3位入賞により、賞金10,000ユーロとスペイン国内外でのコンサートツアーの権利を獲得した。

マルセル田所

写真提供:Santander International Piano Competition

Santander International Piano Competition
https://www.santanderpianocompetition.com