暑い夏はバッハで涼む！ 恒例「真夏のバッハ」に今年はベルギー出身のオルガニスト、ジャン=フィリップ・メルカールトが登場する。注目は奏者自ら編曲した「ゴルトベルク変奏曲」。チェンバロやピアノによる演奏で親しまれる「ゴルトベルク変奏曲」を、ミューザ自慢のパイプオルガンで演奏したら……？
かつてない壮大な「ゴルトベルク」を体験できるかも。さらにヴァイオリンの玉井菜採、カウンターテナーの中嶋俊晴も出演、「シュメッリ歌曲集」から「甘き死よ来たれ」や、ヴァイオリン・ソナタも演奏され、さまざまな角度からバッハの魅力に迫る。ヴァイオリン・ソナタではチェンバロではなくオルガンが用いられ、一味違った雰囲気に。
文：飯尾洋一
【Information】
真夏のバッハⅦ ジャン=フィリップ・メルカールト パイプオルガン・リサイタル
パイプオルガンで聴く「ゴルトベルク変奏曲」
右：中嶋俊晴
2022.7/24（日）17：00 ミューザ川崎シンフォニーホール
（16：00開場／16：20～16：40 プレトーク）
パイプオルガン：ジャン=フィリップ・メルカールト
ヴァイオリン：玉井菜採 ＊
カウンターテナー：中嶋俊晴 ★
～オール・J.S.バッハ・プログラム～
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
「シュメッリ歌曲集」から
甘き死よ 来たれ BWV478
来たれ この日BWV479
喜びに輝ける 黄金の日の光は BWV451
心の痛みは わがイエスを襲う BWV487 ★
「アンナ・マクダレーナ・バッハのための練習帖」から
汝わがそばにあらば BWV508 ★
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 BWV1016 ＊
「道を備え、大路を備えよ」から
第5曲 キリストの肢体なる汝ら、ああ 思いみよかし BWV132 ＊★
ゴルトベルク変奏曲 BWV988（メルカールト編）
●ホール座席券
| 全席指定 | |
| 一般 | 3,000円 |
| 友の会 | 2,700円 |
U25（小学生以上25歳以下）：1,000円
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。
●オンライン鑑賞券
一般 1,000円
友の会 900円
ライブ＋アーカイブ配信
※ライブ配信は開場時間より開始
※アーカイブ配信は翌々日正午より開始
＊詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
問：ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=3160
特集：フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2022
今年も真夏のオーケストラの祭典がやってくる。首都圏から9つのオーケストラが参加し、関西からは尾高忠明率いる大阪フィルが初登場となる。加えておなじみのこどもフェスタや真夏のバッハ、サマーナイト・ジャズなど全19公演がラインナップされた。注目は、今年創立50周年を迎える新日本フィルが、楽団立ち上げにも関わった山本直純を特集する。また、昨年亡くなったジャズ界の巨匠チック・コリアのトリビュートには、クラリネットの世界的奏者リチャード・ストルツマンが出演。そしてこれらの豪華公演はすべてライブ配信され、8月中はアーカイブで何回も観ることができる。コンサート会場で体感し、配信でその感動を再体験。多彩な楽しみ方で満喫したい。