新たに誕生するオーケストラと注目の若きアーティストの協演
コロナ禍を経て、ようやく演奏会の賑わいが戻りつつある昨今であるが、初秋には鎌倉で新しいオーケストラが誕生する。NPO法人湘南クラシックアーティストパラダイスが創設するグランブル管弦楽団のデビュー公演が鎌倉芸術館大ホールで開催される。同法人理事長および楽団代表で声楽家でもある澤田エリザが、新たな芸術文化の創造という熱い想いを胸に立ち上げたオーケストラの旗揚げ公演だ。
指揮者には9月からオーケストラ・アンサンブル金沢のコンダクターに就任する松井慶太が登場。ソリストには、昨年のショパン・コンクールでの活躍で話題を呼んだ沢田蒼梧を迎える。沢田がワルシャワの舞台でも演奏したSHIGERU KAWAI(SK-EX)の最高級フルコンサートグランドピアノを用いて、ショパンのピアノ協奏曲第1番が演奏される。新設オーケストラと響かせる若きアーティストたちの研ぎ澄まされた熱演に、大いに期待が高まる。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2022年7月号より)
2022.9/4(日)14:00 鎌倉芸術館
問:湘南クラシックアーティストパラダイス0467-24-5695
https://shonan-cap.com