プラハの春国際音楽コンクール ファゴット部門で古谷拳一が第2位

 毎年春にチェコのプラハで開催される「プラハの春音楽祭」の一環としておこなわれる「プラハの春国際音楽コンクール Prague Spring International Music Competition」は、1947年にスタートした歴史あるコンクール。73回目を迎える今年は、ファゴット部門とクラリネット部門が実施された。5月13日、チェコ・フィルの本拠地でもあるルドルフィヌムのドヴォルザーク・ホールでおこなわれたファゴット部門のファイナルで​、古谷拳一が第2位に入賞。古谷を含め、第1位〜第3位をアジア勢が独占した。

 開催される部門は毎回異なり、2023年はヴィオラ、トロンボーン、2024年はヴァイオリン、フレンチ・ホルン部門が開催される。

第73回 プラハの春国際音楽コンクール
◎ファゴット部門

第1位 Minju Kim(韓国、1996年生)
第2位 Kenichi Furuya 古谷拳一(日本)
第3位 Minju Kim(韓国、1999年生) ※第1位と同姓同名

 古谷は、東京藝術大学を経て、スイスのチューリヒ芸術大学大学院を卒業。2021年より同大学院のソリストコースに在学中。また、2019年よりベルリン・フィル カラヤン・アカデミーに在籍し、ベルリン・フィルの日本ツアーなどに参加。コンクールでは、スイスのMuri国際コンクール・ファゴット部門での優勝など、国内外で受賞を重ねている。反田恭平が立ち上げたジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)や、ベルリンを拠点に活動する木管五重奏団「パシフィック・クインテット」のメンバーとしても活躍している。

 一方、クラリネット部門は、5月14日にファイナル(審査では、ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務める岩﨑宙平が、プラハ・フィルハーモニア管を指揮)がおこなわれ、審査員として日本からは田中正敏が参加した(洗足学園音楽大学で教鞭を執る田中は、夏期講習会「プラハ・クラリネット・デイズ」で2017年と2019年に講師を務めている)。

◎クラリネット部門
第1位 Lilian Lefebvre(フランス)
第2位 Anna Sysová(チェコ)
第3位 Yung-Yuan Chiang(台湾)

写真提供:Mezinárodní hudební festival Pražské jaro / Prague Spring International Music Competition

Prague Spring International Music Competition
https://festival.cz

古谷拳一さん参加
PACIFIC QUINTET(パシフィック・クインテット)FIRST JAPAN TOUR 2022
2022.7/16(土)14:00 京都/文化パルク城陽ふれあいホール
2022.7/18(月・祝)14:00 東京/浜離宮朝日ホール