山田和樹×上野耕平×ぱんだウインドオーケストラ
若手実力派による熱い吹奏楽ライブ!

山田和樹(C)Yoshinori Tsuru
上野耕平

 ぱんだウインドオーケストラと山田和樹。若さあふれる人気の楽団とマエストロによる注目の吹奏楽コンサートが4月28日(木)、所沢市民文化センター ミューズで開催される。

 ぱんだウインドオーケストラといえば、楽団長の佐藤采香(ユーフォニアム)やコンサートマスターの上野耕平(アルトサックス)など、国内外で高い評価を受けている新世代のプレイヤーが所属。2011年に東京藝術大学に入学した学生たちによって結成された、熱い「吹奏楽愛」を持つ楽団である(楽団名は、同年に東京藝大に近い上野動物園に2頭のパンダがやってきたことに由来する)。
 これまで各地で精力的にコンサートを行い、メジャーレーベルからCDをリリースし、テレビ番組『題名のない音楽会』などにも出演してきた。

 そんなぱんだウインドオーケストラの公演で今回指揮をするのが、日本と海外を股にかけて大活躍中の山田和樹だ。実は、山田もかつては吹奏楽部員として青春時代を送った経歴があり、吹奏楽に対する思い入れは深い。そして、ぱんだウインドオーケストラのデビューコンサートで客演指揮を務めたのも彼である。
 そんな両者の今回のコラボレーションには、本番の演奏を想像するだけで体が熱くなってくるような高揚感を覚える。

ぱんだウインドオーケストラ

 本公演の注目は、何といっても今年度の吹奏楽コンクール課題曲、全5曲の演奏である。
 日本中のアマチュア団体が参加して行われる吹奏楽コンクールは、吹奏楽界最大のイベント。夏から始まる大会に向け、この時期は各団体が課題曲の選択や表現方法などに頭を悩ませる。そんないちばんの関心事に、山田和樹とぱんだウインドオーケストラが演奏で応える。きっと模範演奏的なものではなく、音楽的に充分味わえるものになるのではないかと期待が膨らむ。

 特に、全日本吹奏楽連盟が人気作曲家・鈴木英史に委嘱した《ジェネシス》は美しいハーモニーの移ろいが魅力。どんな演奏が聴けるのか実に楽しみだ。
 ほかにも、「ソリスト・上野耕平」の音を存分に味わえるアルフレッド・リードの《バラード – アルト・サクソフォンと吹奏楽のための》、同じリード作曲の吹奏楽の名曲《アルメニアン・ダンス パート1、パート2》など充実のプログラムが用意されている。

 チケット購入者は前日の公開リハーサルも見られる特典つき。ぜひぱんだウインドオーケストラ×山田和樹の「愛と情熱の吹奏楽」を楽しんでいただきたい。
文:オザワ部長(吹奏楽作家)

ぱんだウインドオーケストラ
山田和樹[指揮]上野耕平[サクソフォン]

2022.4/28(木)19:00 所沢ミューズ アークホール


出演
山田和樹(指揮)
上野耕平(サクソフォン)
ぱんだウインドオーケストラ

曲目
前久保諒:PANDASTIC!!
2022年度 吹奏楽コンクール課題曲(全5曲)
A.シェーンベルク:主題と変奏Op.43a
A.リード:バラード – アルト・サクソフォンと吹奏楽のための
A.リード:アルメニアン・ダンス パート1、パート2

問:ミューズチケットカウンター 04-2998-7777
https://www.muse-tokorozawa.or.jp