名手たちが奏でる古典派・ロマン派のマスターピース
国内外で豊かなステージ経験を重ねてきたピアニストの浅野真弓。ソロはもちろん、室内楽やピアノデュオ、歌曲伴奏などのアンサンブルでも高い評価を得ている浅野が、2017年から継続しているのが「室内楽シリーズ」だ。毎回、弦楽器奏者たちとの充実したアンサンブルを聴かせ、人気シリーズとなっている。
第7回目となる今回は、東京都交響楽団のメンバーである渡邉ゆづき(ヴァイオリン)、石田紗樹(ヴィオラ)、森山涼介(チェロ)を迎えて、ベートーヴェンの三重奏曲第4番「街の歌」、そしてブラームスの四重奏曲第1番を取り上げる。ベートーヴェンとブラームスがどちらも20代で書き残した意欲作を、合奏の名手たちがどう聴かせてくれるか楽しみだ。なお、本シリーズでは浅野の独奏も披露される。今回はショパン作品3曲「ワルツ op.34-3」「ノクターン op.27-2」「バラード第1番」である。高貴かつ情熱的な浅野のショパンにも期待が膨らむ。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2022年5月号より)
2022.5/14(土)15:00 王子ホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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