新日本フィルハーモニー交響楽団 新・クラシックへの扉 #40

“超”有名曲で愉しむ午後のひととき


 金曜および土曜日の午後2時開演。「夜間は外出できなくて」という方も含め、クラシックの名曲をゆっくり楽しめると好評の、新日本フィル『新・クラシックへの扉』シリーズ。定期演奏会よりもチケットがリーズナブルであり、金曜日はさらに割安。シルバー層の方(65歳以上)や学生の方、墨田区在住・在勤者などであればさらに安くなるとあって、リピーターの多いシリーズとなっているのだ。最近はすみだトリフォニーホールがある錦糸町周辺の下町散策やグルメ探訪も兼ねて、または親孝行など家族サービスも兼ねてコンサートを楽しむ人も増えているらしい。
 2013/14シーズンのラストを飾る8月1日、2日のコンサートでは、シベリウスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザークの「スラヴ舞曲集」(全16曲から8曲をセレクト)が演奏される。猛暑の真夏に聴く北欧フィンランド生まれの名作では、少年時代より数々の音楽コンクールを制覇し、現在は東京音楽大学でそのテクニックと音楽性を磨いている周防亮介(すほうりょうすけ)がソリストとして登場。未来のスター・ヴァイオリニストが階段を駆け上っていく貴重な時間を共有できるだろう。
 後半のドヴォルザークは理屈抜きで楽しく、音楽と共に思わず身体が動いてしまいそうな音楽。手堅くも生き生きとした演奏を聴かせる梅田俊明の指揮により、充実した午後のひとときを送れるに違いない。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年8月号から)

8/1(金)、8/2(土)14:00 すみだトリフォニーホール
問:新日本フィル・チケットボックス 03-5610-3815 
http://www.njp.or.jp