タブラトゥーラ 結団30周年記念大演奏会

飛んだり跳ねたり踊ったり!?

写真提供:所沢ミューズ
写真提供:所沢ミューズ

 「何やら小難しい」という古楽のイメージをひっくり返すべく、「志は高く、敷居は低く、面白くて誰でも楽しめるステージを」とリュートの名手・つのだたかしをリーダーに立ち上がった、古楽器“バンド”「タブラトゥーラ」。予想不可能でエキサイティングな即興演奏や、飛んだり跳ねたり踊ったり(!)という自在な演奏スタイルが聴衆から着実に支持を得て、遂に結団から30周年を迎えた。そのウエイトは古典から徐々にオリジナルへとシフトし、今や「タブラトゥーラ」という、独自のジャンルを確立した感も。記念の“大演奏会”では、つのだの「木ッ端微塵」ほかメンバーによるノリノリのオリジナル曲に、「レセルカーダ」(16世紀スペイン)など、彼らの“原点”とも言うべきルネサンスの舞曲を交えて。客席に座っていて、もし貴方がそうしたいと思ったなら、躊躇せず手拍子をして、踊ってしまえばよい。なぜなら、それこそが「タブラトゥーラ」なのだから。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年7月号から)

7/11(金)19:00 Hakuju Hall
7/23(水)19:00 あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
7/24(木)18:30 岡山市立オリエント美術館中央ホール
問:ダウランド アンド カンパニイ042-390-6430