名古屋ダブルリードアンサンブル スペシャルコンサート2022

世界的にも珍しいオーボエ属・バスーン属で編成されたアンサンブル

 吹奏楽の経験のある方なら「ダブルリード」はすぐにわかるだろうけれど、一般の方には馴染みのない音楽用語だろう。簡単に言ってしまうと、オーボエやファゴットのように、リードを2枚重ね合わせて吹き口に付けて演奏する管楽器のこと。オーケストラの中でも常に重要な役割を持つ管楽器である。そのダブルリード奏者が集まったのが「名古屋ダブルリードアンサンブル」で、元・名古屋フィルハーモニー交響楽団の首席オーボエ奏者・山本直人が主宰し、国内外で活動を続けている9人のグループだ。2020年に予定されていた公演(大阪、東京)が、ようやく実現する。

 リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」より〈海とシンドバッドの船〉、ボロディンの歌劇《イーゴリ公》から〈だったん人(ポロヴェツ人)の踊り〉など、お馴染みのオーケストラ名曲が木管楽器だけでどう表現されるのか、また大澤徹訓による9人編成のオリジナル曲の響きなど、楽しみの多いコンサートとなりそうだ。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2022年2月号より)

2022.2/10(木)19:00 王子ホール
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831
http://www.pacific-concert.co.jp

他公演
【公演延期】2022.2/3(木) 大阪/ザ・フェニックスホール(大阪アーティスト協会06-6135-0503)