10月29日から11月6日までイタリアのピエモンテ州ヴェルチェッリで開催されていた第71回ヴィオッティ国際音楽コンクールで、片田愛理が1位なしの第2位(最高位)に入賞した。片田はヴェルチェッリ・ソロプティミスト・クラブ賞(女性の最優秀コンテスタントに与えられる)も受賞した。
第1位 該当者なし
第2位 Airi Katada 片田愛理(日本) Anton Mejias(フィンランド)
第3位 Kisuk Kwon(韓国)
聴衆賞 Anton Mejias
SOROPTIMIST VERCELLI賞 片田愛理
同コンクールは1950年に設立され、今年が70周年に当たる、伝統ある世界有数の登竜門のひとつ。現在は、ピアノ部門と声楽部門が交互に開催されている。今回、ピアノ部門では、クリスティアーノ・ブラート、クラウス・ヘルヴィヒ、アンドレア・ルケシーニらが審査員を務めた。片田は、セミファイナルでは、ハイドン、シューベルト、シューマンの作品を、またファイナルではベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏し、フィンランドのAnton Mejiasとともに最高位入賞を果たした。
片田は、東京音楽大学ピアノ演奏家コース・エクセレンスを首席卒業。同大学院修士課程を経て、ウィーン国立音楽大学大学院を最優秀で終了。現在は、ポストグラディエート課程に在籍している。2006年、第6回スクリャービン国際ピアノコンクール(パリ)第1位。2010年の第16回ショパン国際ピアノコンクールでは、2次予選まで進みディプロマを獲得している。2013年、第5回仙台国際音楽コンクールで第5位入賞。2020年にモーツァルト国際コンクールでセミファイナリストに、21年には第21回ホセ・イトゥルビ国際コンクールでファイナリスト賞を受賞するなど、入賞歴多数。これまでに、泉ひろ子、朴久玲、George Vatchnadze、石井克典、菊地麗子、野島稔、Roland Keller、Jasminka Stančul、Anna Malikovaの各氏に師事している。
ヴィオッティ国際音楽コンクールの声楽部門は2020年10月の大会がパンデミックにより延期となっており、次回は2022年10月開催が予定されている。
Concorso Internazionale di Musica “G.B. Viotti”
https://www.concorsoviotti.it