新日本フィルが今年も「ふるさと納税型クラウドファンディング」を実施

返礼品は創立50周年記念グッズ、小澤征爾指揮による音源の特製CDなど

 来年、創立50周年を迎える新日本フィルハーモニー交響楽団が、「音楽の力で人とまちを元気に」と題し、本拠地の墨田区が実施する「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」プロジェクトに参加する。5回目となる今回は、3,300万円を目標に寄付を募る。昨年は目標金額を達成し、368名から3,900万円余りの寄付を集めた。

新日本フィルハーモニー交響楽団 (c)K.Miura


 1988年に墨田区が「音楽都市構想」を発表した際、全国初の“オーケストラ団体と自治体のフランチャイズ契約”を結んだ同楽団。コンサートの開催は実施されているものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により引き続き苦境に立たされている。
 ふるさと納税の仕組みを活用したGCFはオーナーを自治体とした制度で、プロジェクトを応援したい人々がふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を通じて墨田区に寄付を行うと、墨田区から助成金として同楽団に交付される。集まった寄付は、楽団員が地元すみだの街に出向く「まちかどコンサート」やコンサートに足を運べない方でも自宅で演奏を楽しめるインターネット配信の実施、過去の演奏録音アーカイブの作成といった、より多くの音楽との出会いの場を生み出すための芸術文化事業に役立てられる予定。

 プロジェクトの返礼品には、2枚組CDや50周年誌を含めた創立50周年記念グッズのセット、本プロジェクトの返礼品でしか入手できない非売品の特製CD、演奏会チケットなどが用意されており、寄付金額に応じて返礼品は異なる。募集期間は12月31日まで。

新日本フィルハーモニー交響楽団
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