栗原小巻も出演の愉悦の時間
『音のパレット』は、作曲家・朝岡真木子の作品展。東京芸大作曲科を卒業後、歌曲から合唱曲、和洋それぞれの楽器のための器楽曲やオペラまで、幅広い作品を手掛ける朝岡は、ピアニストとしても活躍を続けている。第3弾となる今回は、国際的な活動の一方、宝塚歌劇団などの歌唱指導も行うソプラノの飯田純子が、2年前に初演した組曲「おばあちゃんの子守歌」(井上ふみ子作詩)で幕開け。友情出演の女優、栗原小巻による朗読を新たに加え、飯田の歌で全7曲が改訂初演される。そして、仙台在住の詩人、星乃ミミナが書き下ろした詩に基づく新作の組曲「春に あこがれ」を初演。また、これら歌曲だけでなく、北條聖子、宮崎由起、用瀬加代子とソプラノ3人が加わっての「うめぼし」(浅田真知作詩)、「さんまのうた」(大竹典子作詩)、「黒豆のなっとう」(中野惠子作詩)など楽しいアンサンブル曲や、「リオの海風」などピアノ・ソロ曲も披露。ピアノは全曲、朝岡自身が担当する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年4月号から)
★4月29日(火・祝)・サントリーホール ブルーローズ(小)
問:日本演奏連盟(コンサート・アシスト)03-3539-5131
http://www.jfm.or.jp