話題のピアニストたちがジャンルを超えて繰り広げる圧巻のパフォーマンス
2013年から不定期に行われている辻井伸行、加古隆、レ・フレール(斎藤守也&斎藤圭土)という異色のアーティストの取り合わせによる人気コンサートシリーズ「THE PIANIST!」。なるほどタイトル通り皆がピアニストながら、それぞれのバックボーンや芸風は大きく異なっていよう。しかしながら明確に共通する点──それは自ら作曲も行い、さらには1つのジャンルの中に安住せずに多彩な音楽活動を積極的に展開しているところであろう。
そんな彼らによる待望の同シリーズがこの4月3日、オーチャードホールにて開催される。ここでは山下一史指揮の東京フィルが共演し、アーティストはそれぞれの自作曲を披露するのに加え、辻井はガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」、久石譲の楽曲なども演奏する予定。それぞれのファンは言うまでもなく、ピアノという楽器を愛する方は聴き逃せない一期一会的なコンサートとなりそうだ。なお、この顔合わせによるコンサートはツアーとして、関西および四国で合わせて7公演が開催される予定(ただし、オーケストラが共演するのは4月3日のみ)。なかではステージ上に大型スクリーンを設置、その超絶技巧や演奏中のアーティストの表情が映し出されるアスティとくしまでの公演も注目だ。
文:藤原 聡
(ぶらあぼ2021年3月号より)
2021.4/3(土)15:00 Bunkamura オーチャードホール
問:チケットスペース03-3234-9999
https://avex.jp/tsujii/
他公演
2021.4/14(水) 神戸国際会館こくさいホール
4/15(木) 京都コンサートホール
4/18(日) アスティとくしま
4/20(火)・4/21(水) 高知県立県民文化ホール
4/23(金) 愛媛県県民文化会館
4/25(日) 高松/レクザムホール(4/14〜25はオーケストラとの共演なし)
※ツアーの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。