「クラシック・デビュー」「バレエ・デビュー」をぜひファミリーで!
日本フィルの「夏休みコンサート」は「初めてクラシックを聴く子どもたちに、家族と一緒に本物のオーケストラを聴いてほしい」という思いから、1975年にスタートした名物シリーズ。40年以上も続いているため、幼少時にコンサートを聴いた人が大人になって自分の子どもを連れて来るというケースも増えているそうで、世代を超えて愛される好企画だ。
45回目を迎える今年は、7月から8月にかけて東京、千葉、神奈川、埼玉、京都をまたぐ全18公演を予定。全体は三部構成で、第1部はチャイコフスキーのバレエ『眠りの森の美女』からのワルツで幕を開け、日本オーストリア友好150周年のアニヴァーサリー・イヤーである年にふさわしく、J.シュトラウスⅡのポルカやマーチが演奏される。第2部はプロコフィエフのバレエ『シンデレラ』をスターダンサーズ・バレエ団が華麗に舞う。そして第3部「みんなでうたおう!」では、定番となっている〈さんぽ〉や〈勇気100%〉のほか、第2部の『シンデレラ』に登場する12時の鐘の音を鳴らす時計に合わせて〈大きな古時計〉を客席も一緒に声を合わせて歌う。指揮は若手のホープである永峰大輔。お話と歌は、NHK「歌のおねえさん」出身の江原陽子と、同じく「歌のおにいさん」として人気を博した速水けんたろうが交代で務める。
充実した選曲と練り上げられたパフォーマンスは、子どもたちの「クラシック・デビュー」「バレエ・デビュー」にぴったりの内容だ。ぜひ親子で足を運んでほしい。
文:室田尚子
(ぶらあぼ2019年7月号より)
2019.7/20(土)〜8/24(土) 東京・千葉・神奈川・埼玉・京都
問:日本フィル・サービスセンター03-5378-5911
https://www.japanphil.or.jp/
※会場、開演時間などの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。