ベルリン・フィル自主レーベル記者会見

左より:オラフ・マニンガー、内田光子、ローベルト・ツィンマーマン
Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」が、今秋・冬にリリースする新譜についての会見を11月5日に都内で行った。新譜はラトル指揮『マーラー 交響曲第6番』(首席指揮者としての最後の定期を収録)、ラトル指揮&内田光子独奏『ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集』、そして『フルトヴェングラー 帝国放送局アーカイヴ 1939-45』の3タイトル。
 会見には、内田光子(ピアニスト)、オラフ・マニンガー(ベルリン・フィル ソロ・チェロ奏者/メディア代表)、ローベルト・ツィンマーマン(メディア子会社「ベルリン・フィル・メディア」取締役)、新忠篤(あたらし・ただあつ)(オランダ・フィリップス・クラシックス元副社長)らが出席した。
 マニンガーはラトルとのマーラー第6番について「本当に圧倒される特別な演奏の記録です。でも、最も驚くべきことは、31年前にラトルがベルリン・フィル・デビューに選んだのもこの交響曲であったということです。本タイトルには、こちらの録音も収録されているので、31年間の我々の歩みを感じていただけるかと思います」とコメント。
 『ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集』でソリストを務めた内田光子は、新とのトーク・セッションの中で「この録音は、生演奏にしかないバイタリティーに溢れていて、少し前(2010年)のものですが、ラトルさんとベルリン・フィルとの“記録”としてリリースしても良いかと判断しました。私にとって楽譜のみが“絶対”で、演奏には“絶対”というものはないのですが、それを考慮した上でも、世に出しても良いレコーディングだと思っています」と話した。
 また、会見の最後には、山崎浩太郎(音楽評論家)と中川右介(音楽・舞台評論家)が『フルトヴェングラー 帝国放送局アーカイヴ 1939-45』の魅力を紹介した。

各タイトルの詳細は下記ウェブサイトを参照のこと。
ベルリン・フィル・レコーディングス
http://www.berliner-philharmoniker-recordings.com/
キングインターナショナル(輸入元)
http://www.kinginternational.co.jp/