古典四重奏団 ムズカシイはおもしろい!! バルトークの時代 2018〈その4〉

C)F.Fujimoto
 「弦楽四重奏曲なんて、難しい。ましてや、近代の作品なんて…」。そう思い込んでいる人にこそ、ぜひ聴いてほしい。
 精鋭集団・古典四重奏団が取り組む、人気のレクチャー付きコンサート「ムズカシイはおもしろい!!」。今期は「バルトークの時代」と題し、20世紀の傑作を“解剖”しているが、10月に開く第4弾では、プロコフィエフの第2番とヤナーチェクの第1番「クロイツェル・ソナタ」、バルトークの第4番を取り上げる。
 不思議なリズムに体を揺らし、バラバラだった積木が巨塔を構築した瞬間、あらゆる我々の先入観を打ち砕いてしまう。そんな偉大な芸術を形作ったハンガリーのバルトーク。親しみやすく、メロディアスなロシアのプロコフィエフ。そして、物語性と鮮烈さが際立つチェコのヤナーチェク。同時代ながら、三者三様の魅力を湛えた傑作の秘密を、チェロの田崎瑞博による分かり易く楽しいトークと、瑞々しい演奏で解き明かしていく。
 このステージが、あなたの音楽観を根本から覆してしまうかもしれない。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2018年10月号より)

その4の夜 2018.10/23(火)19:00 
その4の昼 2018.10/27(土)14:30
近江楽堂(東京オペラシティ3F)
問:ビーフラット・ミュージックプロデュース03-6908-8977 
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