旬の2人が放つ煌めきのデュオ
2つの卓越した才能がステージで出逢い、新たな響きの扉を開く――。
2007年にチャイコフスキー国際コンクールを制したヴァイオリンの神尾真由子。そして、同年にシューベルト国際、11年にはカントゥ国際の両コンクールで優勝を果たしたピアノの佐藤卓史。共に次代を担う若き名手として、国内外の檜舞台で活躍する2人が、彩り豊かな佳品を聴かせるデュオ・リサイタルを開く。
難関として知られる登竜門での快挙により、一躍国際的な脚光を浴び、欧米の一線楽団と次々に共演を重ねている神尾。一方、佐藤は東京藝大からハノーファーやウィーンに学び、ソリストとしてはもちろん、室内楽奏者としても非常に評価が高い。
今回は、ベートーヴェンの第8番とプロコフィエフの第1番、2つの名ソナタを軸に。さらに、イザイ「悲劇的な詩」の艶めかしいまでの美しさ、ワックスマン「カルメン幻想曲」の超絶技巧と、変幻自在に魅せる。さらに、佐藤はソロも披露。「喜びの島」と「月の光」、2つのドビュッシーの傑作を聴かせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年6月号より)
2018.6/29(金)19:00 府中の森芸術劇場 ウィーンホール
問:チケットふちゅう042-333-9999
http://www.fuchu-cpf.or.jp/theater/