実力派たちが贈るモーツァルトを聴く喜び
国内外の一線楽団から選りすぐりの若き名手たちを集め、1995年に結成されたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ(TMP)。今回は、新日本フィルのコンサートマスターから指揮に転じた新進気鋭の清水醍輝を迎えて、歌劇《ドン・ジョヴァンニ》(演奏会形式/ハイライト)をはじめ、珠玉のオール・モーツァルト・プログラムを披露する。
ゲスト・コンサートマスターには、元ウィーン・フィルの第1コンマス、ウェルナー・ヒンク。オペラはタイトルロールの町英和をはじめ、久保和範(レポレッロ)、柳原由香(ドンナ・エルヴィーラ)、デニス・ヴィシュニヤ(騎士長)、大久保光哉(マゼット)ら、豪華かつ瑞々しい実力派キャストで臨む。
これに先立ち、歌劇《バスティアンとバスティエンヌ》序曲と交響曲第25番も演奏する。結成からこれまでに、150回以上の公演を重ねて来たTMP。今回は、その発展を縁の下から支えて来た、ステージマネージャーの早坂正樹氏の追善公演でもある。快演を聴衆と天上へ届け、楽団のさらなる“進化”を誓う。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年4月号より)
2018.3/31(土)17:00
東京オペラシティ コンサートホール
問:ミュージック・マスターズ03-3560-6765
http://www.music-masters.co.jp/