イタリアン・バロックからバッハへの旅
イタリアを代表するオルガンとチェンバロの名手で、指揮者としても活躍するロレンツォ・ギエルミ。古楽アンサンブルの名門、コンチェルト・ケルンのコンサートマスターを務めるバロック・ヴァイオリンの平崎真弓をパートナーに、イタリアン・バロックからバッハの“傑作の森”への旅に聴衆を誘う。
かつてはイル・ジャルディーノ・アルモニコのメンバーとして先鋭的な古楽サウンドで世間を驚かせたギエルミ。現在はミラノの聖シンプリチアーノ教会オルガニストを務める一方、自ら主宰するアンサンブル活動や後進の指導にも力を注ぐ。今回のステージでは、パスクイーニ「カッコウの歌によるトッカータ」やバッハ編曲によるマルチェッロ「協奏曲ニ短調」をポジティフ・オルガン、バッハ「イタリア協奏曲」をチェンバロの、それぞれソロで披露。さらに、平崎を伴っての、ヴィヴァルディ「ソナタニ短調(RV14)」やコレッリ「ラ・フォリア」、バッハ「ソナタト長調・ホ短調(BWV 1021,1023)」では、絶妙かつ華麗な通奏低音を聴かせる。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年12月号から)
2016.2/9(火)19:00 王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990
http://www.ojihall.jp