
新世代の若い才能がトリオ結成記念演奏会を開く。ピアノの加藤皓介は2006年生まれ。昨秋の第94回日本音楽コンクール優勝時に野村賞、岩谷賞(聴衆賞)、優れたアンサンブルを聴かせた者に贈られるINPEX賞など様々な賞を総なめにした。ヴァイオリンの栗原壱成も第93回日本音楽コンクールに優勝。海外の複数の国際コンクールの覇者でもあり、2022年には別府アルゲリッチ音楽祭にも出演している。栗原と同じく桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースに在籍し、パリ国立高等音楽院でも研鑽を積むチェロの八木雪舟は多くの国内コンクールに上位入賞している実力派。
王子ホールでの演奏会は八木が加藤と組んだシューマン「アダージョとアレグロ」からロマンティックに幕が開き、次いで栗原と加藤がシューベルトのヴァイオリン・ソナタ第2番を披露。加藤はベートーヴェン後期の珠玉のソナタ、作品110を独奏する。後半では、三者心を一つにしてこのジャンル屈指の傑作、ブラームスのピアノ三重奏曲第1番に挑む。垂涎のプログラムだ。
文:萩谷由喜子
(ぶらあぼ2026年3月号より)
Trio Lily(ピアノ三重奏)
2026.3/13(金)19:00 王子ホール
問:日本芸術教育協会 skalensystem@gmail.com

