初登場から35年、“小さなウィーン・フィル”が新春の住友生命いずみホールを彩る!

元コンマス ライナー・キュッヒルら粒揃いのメンバーが届ける楽都の薫り

 世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の、首席級の名手ばかりで組織された「ウィーン・リング・アンサンブル」。そんな“音楽の街の使者”たちが新春の歓びを運んでくる、住友生命いずみホールでのニューイヤー・コンサートは、2026年で初登場から35年に。今回も、ヨハン・シュトラウス父子のワルツやポルカを中心に、極上のシャンパンのように華麗なサウンドを紡ぐ。

ウィーン・リング・アンサンブル ©Yukitaka Amemiya

 1971年から2016年まで45年間にわたって、ウィーン・フィルのコンサートマスターを務めたライナー・キュッヒルを筆頭に、ヴァイオリンとクラリネットが2人ずつ、ヴィオラとチェロ、コントラバス、フルート、ホルンが各1人から成る9人編成。アンサンブル名は、ウィーンの旧市街を取り囲んでいた城壁跡に造られた環状道路「リング」に由来している。1991年に“初上陸”してから、ほぼ毎年来日。ほとんどのメンバーは、ウィーン・フィルが現地で開く「ニューイヤー・コンサート」に出演後、すぐに“機上の人”となるのが恒例だ。

前回の公演写真 ©樋川智昭

 今回は、ヨハン・シュトラウスⅡ世のオペレッタ《ジプシー男爵》序曲の、エキゾチックな調べで幕開け。やはりシュトラウスⅡ世の「芸術家の人生」やヨーゼフ・ランナーの「シェーンブルンの人々」といった優雅なワルツ、小気味良いポルカ、さらにはシュトラウスⅠ世「リストの主題による狂乱のギャロップ」など、ウィーン情緒の香り高い佳品をたっぷりと。“小さなウィーン・フィル”が織り上げる極上のサウンドが、心地よい酔いへといざなってくれる。

文:寺西肇

住友生命いずみホール ニューイヤー・コンサート 2026
ウィーン・リング・アンサンブル
2026.1/9(金)19:00 大阪/住友生命いずみホール


♪曲目
J.シュトラウスⅡ世:オペレッタ《ジプシー男爵》序曲、ワルツ「芸術家の人生」、ワルツ「シトロンの花咲くところ」、芸術家のカドリーユ、オペレッタ《ヴェネツィアの一夜》ワルツ・メドレー、ポルカ・シュネル「突進」、新ピツィカート・ポルカ、ニコ・ポルカ
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「おしゃべりなかわいい口」
J.シュトラウスⅠ世:リストの主題による狂乱のギャロップ
C.M.ツィーラー:ワルツ「ウィーン市民」
J.ランナー:ワルツ「シェーンブルンの人々」

問:住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188
https://www.izumihall.jp