野口千代光が横山幸雄とのデュオによる新シリーズを始動!

左:野口千代光 ©LISACO AWAI
右:横山幸雄 ©ZIGEN

 ヴァイオリニスト野口千代光がデュオ・リサイタルのシリーズを開始する。東京藝大からジュリアード音楽院に学び、アンサンブル・ノマドの中心メンバーをはじめ、ソロに室内楽など多彩な活動を繰り広げてきた野口の、新たなソロ活動。その道を共に歩むのは、国内を代表するピアニスト横山幸雄。実は野口と横山は高校時代の同級生で、すでに40年近い付き合いがあるという。

 プログラムは両者の絶妙な名技が要求されるドビュッシーとプロコフィエフ第1番の両ソナタが大枠になり、彼らならではの落ち着いた深みと煌びやかな音色を聴かせる。サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」ではヴァイオリンの華やかな技巧と歌も。注目すべきは横山幸雄のヴァイオリン・ソナタ! 横山の多才ぶりが改めてわかる自作自演になるだろうし、気心の知れた野口との共演で味わえるのは貴重。第一線での華々しい演奏活動から教授業などまで、様々な苦楽を体験してきた二人が、その経験と知見、そして音楽への愛情を込めるステージ。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2024年12月号より)

野口千代光(ヴァイオリン) × 横山幸雄(ピアノ) デュオ・リサイタル Vol.1
2024.12/25(水)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:キーノート0422-44-1165
https://www.keynotemusic.jp