平成26年度(第65回)芸術選奨の贈呈式が3月18日、東京都内で行われ、音楽部門では、テノールの福井敬(東京二期会)が文部科学大臣賞を受賞した。
東京二期会によるヴェルディのオペラ《ドン・カルロ》(2014年2月)でタイトル・ロールを演じ、際立って充実した歌唱が評価された。
受賞に際し福井は次のようなコメントを寄せた。
「オペラというものは、一人では何もできない。歌い手がいて、オーケストラがいて、合唱がいて、舞台を作るスタッフがいて、全ての人が本当に力を合わせてはじめてひとつの作品が出来上がる。私はその代表というとおこがましいですけれど、皆が創ったもののその成果に対してこの度の賞をいただいたと思っています」
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年5月号から)