1993年より、大阪のいずみホールでほぼ3年おきに開催されてきた『ウィーン音楽祭 in OSAKA』が今年の7回目で最終回を迎える。これまでウィーンと深い繋がりをもつ数々の名アーティストを招聘してきた同音楽祭のラストを飾るテーマは、1812年に創立したウィーン楽友協会200周年を記念しての〈揺るぐことのないウィーン音楽の伝統〉。期間は10月24日(水)から11月25日(日)まで。名門ウィーン楽友協会合唱団によるモーツァルト「レクイエム」やベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」をはじめとして、ラドゥ・ルプー(ピアノ)のリサイタル、ユベール・スダーン指揮・大阪フィルハーモニー交響楽団とインゴルフ・ヴンダー(ピアノ)の共演ほか充実したラインナップとなっている(全7公演)。4月20日に東京で開かれた記者会見の席で、「ミサ・ソレムニス」を指揮するクリスティアン・アルミンクは次のように語った。
「いずみホールは私が日本デビューした思い出のホールです。ウィーン楽友協会合唱団との共演は初めてですが、素晴らしいコンサートになると確信しています」と抱負を述べた後、「ヨーロッパと日本の音楽家の共演は大きな実りがあるものと思います」とも語った。
また、当日同席したオーストリア出身の人気若手ピアニスト、インゴルフ・ヴンダーは「4月のツアーでもいずみホールの音響の良さと聴衆の音楽への造詣の深さに感銘をうけました。11月の大阪フィルとの初共演もとても楽しみで、今回はベートーヴェンの第4番のピアノ協奏曲を弾きますが、この曲はベートーヴェン自身がピアニストとして最後に演奏した作品としても重要だと考えています」と述べた。
問:いずみホールチケットセンター06-6944-1188