GWに観たい無料動画特集2024

 ゴールデンウィークも後半戦。自宅でまったり派のクラシックファンのために、編集部セレクトの最新無料動画をご紹介します。ライブ配信もありますので、日付が記載してあるものは配信日時に注意してください。

ルネ・ヤーコプス指揮ビーロック・オーケストラ ビゼー《カルメン》(1874年版)

Elbphilharmonie LIVE | Georges Bizet: Carmen (1874 Version)

ルネ・ヤーコプスが1874年の自筆譜に基づいて演奏した《カルメン》。マニュスクリプトに立ち返り、カルメン像もこれまで知られているのとは異なるものに。題名役はフランス出身のメゾソプラノ、ガエル・アルケーズ。ベルギーを代表するピリオド楽器オケ、ビーロック・オーケストラとナミュール室内合唱団の演奏が実に新鮮。ビブラート控えめな弦楽器群、管楽器の個性的な音色も印象的。第3幕、サビーヌ・ドゥヴィエルが歌うミカエラのアリアも必聴。2024年3月24日、ハンブルク・エルプフィルハーモニーでの収録。
なお、今回、ベーレンライター社から、さまざまな版がひとつにまとめられて比較できる新しいクリティカル・エディションが出版されている。

エリーザベト・レオンスカヤ シューベルトを弾く

Elisabeth Leonskaja performs Schubert
Aix-en-Provence Easter Festival

今年4月3日、エクサン・プロヴァンス・イースター音楽祭より、プロヴァンス大劇場でのエリーザベト・レオンスカヤのリサイタル。レジェンドの風格漂うシューベルトの2曲のソナタ。アンコールのドビュッシーも格別の味わいです。(配信:2025.4/2まで)

ヨーヨー・マ プレイズ バッハ in アラスカ

Yo-Yo Ma performs Bach in Alaska

溶けつつある永久凍土、倒れた白樺の樹……ヨーヨー・マがアラスカの大地から届けるメッセージ。バッハの旋律が静かに胸に迫ります。

5/8|Resound Beethoven 9 第九 初演200年記念演奏会[LIVE]

LIVE: Resound Beethoven 9 | WDR Rundfunkchor

日本時間 5/8(火)午前2:00〜

5月7日は「第九」初演からちょうど200年。記念すべき日に行われるドイツ・ヴッパータールのHIstorische Stadthalleでの演奏会がライブ配信されます! 1824年、ウィーン・ケルントナートーア劇場での初演時とまったく同じく、献堂式序曲op.124と「ミサ・ソレムニス」op.123よりキリエ、クレド、アニュス・デイに続いて、「第九」が演奏されます。初演時の再現として、合唱がオケの前に配置される予定とのことで、音のバランスなどもどんな感じになるのか注目です。マルティン・ハーゼルベック指揮ウィーン・アカデミー管弦楽団&WDRケルン放送合唱団の演奏。

5/6|セドリック・ティベルギアン ピアノリサイタル[LIVE]

Cédric Tiberghien piano

日本時間 5/6(月・休)午前4:00〜(アーカイブもあり)

イブラギモヴァやウィスペルウェイらとの共演で、日本でもおなじみのフランスのピアニスト、セドリック・ティベルギアン。ロンドンのウィグモアホールでのリサイタルは、11曲からなるリゲティのムジカ・リチェルカータの間に、ベートーヴェン、クルターグの作品をはさみながら、最後はバッハの「イタリア風のアリアと変奏」BWV989で締める構成。ベートーヴェンも変奏曲をフィーチャー。

ニコラス・コロン指揮 フィンランド放送響 with アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

Nicholas Collon Alexander Melnikov, piano

現在、フィンランド放送響を率いる1983年生まれのイギリスの指揮者、ニコラス・コロン。以前、都響の定期にも登場しましたが、今年8月のBBC Promsでは、手兵オーロラ・オーケストラと初演200年のベートーヴェン「第九」を演奏(ちなみに暗譜!)することになっているなど、大注目の指揮者です。
2024年4月10日、ヘルシンキ音楽センターでのコンサート。アレクサンダー・メルニコフとのブラームスのピアノ協奏曲第1番、そしてシベリウス「白鳥姫」組曲、シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」。フルート首席・小山裕幾さんの活躍ぶりもぜひご覧ください!