ブロードウェイ・ミュージカル ウエスト・サイド・ストーリー

不朽の名作を鮮烈な新プロダクションで!

(c)Johan Persson

 指揮者として20世紀後半のクラシック界をリードし、作曲の分野でもジャンルを超えて天才ぶりを発揮した巨匠レナード・バーンスタインの最高傑作ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』がこの夏、高崎芸術劇場のステージに3日間連続(8/1は昼夜2回)で登場。シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』を下敷きに、アメリカの抱える人種間対立の問題を背景に描いた本作は、最初に企画を考えたのがカリスマ振付師のジェローム・ロビンスだったこともあり、歌だけでなく、ダンスそのものによってドラマが展開する画期的なスタイルが話題を呼び、1957年のブロードウェイ初演から大ヒットを記録。61年には映画化もされて、アカデミー賞をほぼ総なめに。そして2021年のスティーブン・スピルバーグ監督による2度目の映画版も大ブレイクして、再び世界的なブームを巻き起こしたのも記憶に新しい。

 今回の公演で来日を果たすのは、昨年12月のドイツを皮切りに欧州で絶賛されたワールド・ツアー版。オリジナルに敬意を払いつつ、一流のクリエイター陣が演出、セット、衣裳、照明、音響を一新し、より鮮烈なパフォーマンスで届けられる新プロダクションとなっている。加えてスピルバーグ映画版からもインスピレーションを得ているとのことで、そちらも楽しみだ。もちろん〈マリア〉〈トゥナイト〉〈アメリカ〉といった名曲に挑む実力派キャストにも期待。極上の劇場体験をお見逃しなく!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2023年7月号より)

2023.7/31(月)18:00、8/1(火)13:00 18:00、8/2(水)13:00 高崎芸術劇場
問:高崎芸術劇場チケットセンター027-321-3900 
http://takasaki-foundation.or.jp/theatre/

他公演 
7/5(水)〜7/23(日) 東急シアターオーブ
8/5(土)、8/6(日) 大阪/オリックス劇場