東京フルートアンサンブル・アカデミー 追悼演奏会

日本フルート界の巨匠たちを偲ぶ大アンサンブル

廣瀬量平

 武蔵野音楽大学フルート科の指導者を中心に1974年に創設された東京フルートアンサンブル・アカデミーが、5年ぶりの演奏会を開催する。アカデミーを支えたメンバーたち、および日本のフルート・オーケストラ界で大きな役割を果たした作曲家、廣瀬量平への追悼演奏会と銘打ち、特別ゲストに工藤重典、富久田治彦を迎える。青木明と播博がそれぞれ前後半の指揮を務め、清水信貴、中野真理ほか総勢20名以上からなるフルートアンサンブルが、多彩なプログラムを披露する。

 曲は前半がバッハの無伴奏チェロ組曲第2番より抜粋、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」。後半がルイ・クレーマーの「バッハ風コラール」、モーツァルトのディヴェルティメント ニ長調 K.136(播博編)、この分野の傑作として名高い廣瀬の「ブルートレイン」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」(播編)。フルートアンサンブルならではの魅力をたっぷりと味わえるプログラムだ。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2023年7月号より)

2023.7/18(火)19:00 武蔵野市民文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677 
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