中村紘子のデビュー50周年

 中村紘子のデビュー50周年記念のリサイタルツアーと限定CD&BD・BOX発売

 ピアニストの中村紘子が今年でデビュー50周年を迎えた。今年は日本芸術院賞も受賞するなど、改めてその活動が評価されている中村紘子だが、50周年を記念してこの9月から来年7月にかけリサイタルツアーを行う。4月2日に行われた記者会見の席で「すべてが幸運でした。本格的に演奏を開始した時期は日本の高度成長期で、自分の思うままにレコードをつくることができ、コンサートでも多くの聴衆が聴いてくださって切磋琢磨することができました。今は感謝の気持ちでいっぱい。これからも1時間でも1分でも良い演奏ができるよう、鍛錬を重ねていきたい」と述べた。リサイタル期間中には、NHK交響楽団との共演もあり、同オーケストラとの初の海外公演で弾いた演目(ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、ショパン:同第2番)が披露される。
 また、このデビュー50周年を記念して限定CD&BD・BOXが9月16日に発売される。内容はハイクォリティCD9枚とブルーレイディスク1枚、48ページの写真集、本人のエッセイを含む解説書と豪華版だ。CDは2007年から08年にわたり、ベルリンのテルデックス・スタジオと軽井沢大賀ホールで収録された新録音で、バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、アルベニス、マクダウェルなど29作品を弾いている(ショパン:ピアノ協奏曲第2番室内楽版含む)。ブルーレイディスクはデ・ブルゴス(指揮)ドレスデン・フィルとの共演で曲目はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」。昨年の7月にみなとみらいホールでのライヴ収録。限定10,000セット。定価36,750円 9月16日発売。

問(コンサート):ジャパン・アーツぴあ 03-5237-7711
問(CD&BD・BOX):ドリーミュージック03-5775-7480