サントリー音楽財団は、わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈る「サントリー音楽賞」の第40回受賞者を小山由美(メゾソプラノ)に決定した。小山は東京芸大声楽科および同大大学院を修了後、ドイツに渡り、バイロイト音楽祭に出演するなど欧州で活躍。日本では、新国立劇場の開場記念公演《ローエングリン》や二期会創立50年記念《カルメン》のタイトルロールなど多数のオペラに出演している。二期会会員。小山には副賞として賞金700万円が贈られる。
また、同財団は、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中からチャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高い公演に贈る「佐治敬三賞」の第8回受賞公演を「実験室vol.2『偽のアルレッキーノ/カンパネッロ」(2008/3/27,28・台東区ミレニアムホール)に決定した。