火花を散らす共演に期待!
神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務め、楽団の“顔”として活躍する一方、クラシックという枠にとらわれないソロや室内楽でのしなやかな演奏活動が、幅広い聴衆からの支持を得ているヴァイオリンの石田泰尚。そして、日大大学院で博士号を取得後、ハンガリー国立リスト音楽院に学び、ブダペストと日本を拠点に、わが国を代表する“リスト弾き”として、リサイタルや音楽祭で国際的な活動を展開するピアノの関野直樹。二つの才能が、バロックの名曲を挟んで火花を散らす。ステージではまず、石田がソリストとなり、NHK交響楽団のメンバーで構成された弦楽合奏団を伴って、ヴィヴァルディ「四季」全曲を彩り豊かに披露。続いて、石田と関野の2人だけで対峙し、大バッハのヴァイオリン・ソナタト短調(BWV1020)を紡ぎ上げる。そして、今度は関野がソロをとり、弦楽合奏団と共に、やはりバッハの鍵盤楽器のための協奏曲から第1番ニ短調(BWV1052)をアグレッシヴに弾く。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年6月号から)
★6月20日(金)・東京オペラシティ コンサートホール
Lコード:31864
問:日本アーティストチケットセンター03-3339-3339
http://www.nipponartists.jp