マーラー未完の交響曲第10番 室内オーケストラ版に挑む！
Hakuju HallにNHK交響楽団のメンバーが集い、室内楽を奏でる「N響チェンバー・ソロイスツ」。その第2回公演では、マーラーの交響曲第10番全曲が室内オーケストラ版で演奏される。
マーラーは、交響曲第10番のスケッチを終え、オーケストレーションを完成させる前に急逝してしまった。第1楽章のみオーケストレーションが施されているものの、残りの楽章は後世の人間が補作し演奏されてきた。今回のカステレッティによる室内オーケストラ版は日本初演であり、弦楽器10名、管楽器6名、打楽器1名、ハープ1名、ピアノ＆ハルモニウム1名という編成で演奏される。同楽団ゲスト・コンサートマスターを務める白井圭をはじめ、チェロの辻本玲、オーボエの吉村結実、クラリネットの松本健司、ファゴットの宇賀神広宣、トランペットの長谷川智之、ホルンの福川伸陽、ハープの早川りさこら、N響の名手たちが奏でるマーラーの調べを満喫したい。
文：山田治生
（ぶらあぼ2021年11月号より）
2021.11/30（火）19：00 Hakuju Hall
問：Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://hakujuhall.jp