
阪哲朗は欧米での客演も数多く、おもにドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリアなどで約40に及ぶオーケストラ、歌劇場に招かれ成功を収めている。日本においては、主要オーケストラ、新国立劇場、二期会などのオペラ団体を指揮している。
これまでに、ビール市立歌劇場専属指揮者、ブランデンブルグ歌劇場専属第一指揮者、ベルリン・コーミッシェ・オーパー専属指揮者、アイゼナハ歌劇場音楽総監督、レーゲンスブルク歌劇場音楽総監督を歴任。現在、山形交響楽団常任指揮者。
2008/09年の年末年始に、ウィーン・フォルクスオーパーで同劇場の年間のハイライトとも言うべき公演である「こうもり」を指揮し、地元ウェブ・サイト”オペラ・ウィーン”では『成功した大晦日』と題して、”阪哲朗によるオーケストラは、躍動感あふれる熱のこもった演奏をした。弦楽器には官能的に悦びにふける何かがあった”と絶賛された。ドイツ国内はもとよりヨーロッパ各地の歌劇場における過去25年間に指揮した舞台作品数は約70演目、通算公演回数は1000回以上にのぼる。
京都市出身。京都市立芸術大学作曲専修にて廣瀬量平氏らに師事。卒業後、ウィーン国立音楽大学指揮科にてK.エステルライヒャー、L.ハーガー、湯浅勇治の各氏に師事。
山形大学での公開講座や東京藝術大学、国立音楽大学より特別招聘教授として招かれるなど、後進の指導にも力を注いでいる。
95年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。
96年京都府文化賞奨励賞、97年ABC国際音楽賞、2000年京都市芸術新人賞、ホテルオークラ音楽賞、04年渡邉暁雄音楽基金音楽賞、06年藤堂顕一郎音楽賞、20年京都府文化賞功労賞受賞。
コンサート情報
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