ラルフ・ワイケルト(指揮)Ralf Weikert, conductor

(C)Oli Rust

オーストリアの聖フローリアンに生まれる。リンツ・ブルックナー音楽院で音楽の初期教育を受けた後、ウィーン国立音楽大学において著名なハンス・スワロフスキー教授の下で指揮法を学ぶ。

1965年、コペンハーゲンにおけるニコライ・マルコ指揮者コンクールで優勝。一年後、オーストリア文化省による優れたモーツァルト解釈に対する特別賞を受賞。1975年には、巨匠カール・ベーム自身によりカール・ベーム賞を授けられた。

1977年までボン歌劇場の音楽監督を、その後、フランクフルト歌劇場の音楽総監督を務めた。1981年、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団及び州立劇場の首席指揮者に就任。1983~1992年、名門チューリッヒ歌劇場の音楽監督を務めた。

1974年にウィーン国立歌劇場へ、1975年にハンブルク国立歌劇場へデビュー。その後も定期的に、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ・オペラ、フィンランド国立歌劇場、スウェーデン王立歌劇場等に登場している。

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世界各地の主要オーケストラにも客演しており、これまでに、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン放送交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団等を指揮している。また、ザルツブルク音楽祭、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ブレゲンツ音楽祭、アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭、トッレ・デル・ラーゴでのプッチーニ音楽祭等、主要音楽祭にも定期的に招聘されている。

幅広いレパートリーを持ち、オペラや管弦楽曲の録音を数多く残しているほか、ラジオ、テレビの収録も行なっている。『ロッシーニ:セビリアの理髪師』(ソプラノ:エディタ・グルベローヴァ)は、2005年のエコー・クラシック賞を受賞した。 2004~2015年にはワーグナー・フェスティバル・ウェールズの音楽監督を務め、「パルジファル」、「トリスタンとイゾルデ」、「さまよえるオランダ人」、「ローエングリン」、「タンホイザー」等を指揮した。2015年、バルセロナのリセウ大劇場で「アラベラ」を、ワーグナー・フェスティバル・ウェールズで「ローエングリン」と「さまよえるオランダ人」を指揮した。

日本では、新国立劇場に登場し、2011年『サロメ』、2013年『魔笛』、2014年『ドン・ジョヴァンニ』を指揮したほか、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団に客演している。

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