1983年トリニダード・トバゴ共和国に生まれる。 3歳でヴァイオリンを庭野冬子氏の下で始める。その後、天江光雄氏を経て、6歳より徳永二男氏の薫陶を受ける。
東京芸術大学付属高校、同大学を卒業。その間、大谷康子、田中千香士、堀正文の各氏に主にヴァイオリンを、ゴールドベルク山根美代子、山崎伸子、鈴木秀美、若松夏美の各氏には室内楽および、古楽奏法を師事。在学中は、「明治安田クオリティオブライフ文化財団」より奨学金を受ける。
2007年「文化庁新進芸術家海外研修制度」の奨学生として留学。ウィーン国立音楽演劇大学室内楽科にてヨハネス・マイスル氏に師事する他、ヴェスナ・スタンコービッチ氏の指導も受ける。またECMA(ヨーロッパ室内楽アカデミー) の受講メンバーとして、著名音楽家たちのマスタークラスを受講、特にアヴォ・クュムジャン、ハット・バイエルレ諸氏の影響を受ける。
これまでに全日本学生音楽コンクール中学校の部第1位(1997)、日本音楽コンクール第2位及び増沢賞(2001)、ARDミュンヘン国際コンクール第2位及び聴衆賞(2009)、ハイドン国際室内楽コンクール第1位及び聴衆賞(2015)を始めとしたコンクールで受賞歴をもち、ソリストとしてチェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神戸市室内合奏団などと共演。ウィーン楽友協会や、ウィグモアホール(ロンドン)、コンツェルトハウス(ベルリン)等で演奏する。
2011年9月より半年間、ウィーン国立歌劇場管弦楽団及びウィーン・フィルの契約団員として著名な指揮者の下で演奏した他、チェコ・フィルや、ドイツの放送響のゲストコンサートマスターも務める。2018年まで約5年間、神戸市室内合奏団(旧称)のコンサートマスターとして活躍。また、岐阜県中津川市加子母の芝居小屋《明治座》で毎年行われている「田中千香士音楽祭」では、恩師の後を受けて、2010年より指揮者を務める。また音楽監督としても音楽祭のさらなる発展に貢献している。
現在も拠点をウィーンに置き、ヨーロッパに於いては、ピアノのSibila Konstantinova、チェロのTristan Cornutと組んだ「シュテファン・ツヴァイク・トリオ」、また南西ドイツ放送交響楽団のメンバーを中心とした弦管混合アンサンブル「ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ」として活動している。ヨーロッパ各地での演奏会の他、これまでに4枚のCDをリリース、それらはICMA(国際クラシック音楽大賞)や、オーパス・クラシック音楽賞にノミネートされた。ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズは定期的に日本ツアーも行っている。
日本においては東京芸大在学中に結成した、ピアノの津田裕也、チェロの門脇大樹とのトリオ・アコードの活動も近年再開され、全国各地で演奏。2020年中にトリオのファーストアルバムのリリースが予定されている。
その他、セイジ・オザワ松本フェスティバル、木曽音楽祭、武生国際音楽祭などの音楽祭などに出演するなど、幅広い活動を展開している。 Trio Accord、Stefan Zweig Trio、Ludwig Chamber Playersのメンバー。レボリューション・アンサンブル音楽監督。2020年4月にNHK交響楽団のゲスト・コンサートマスターに就任。
出演予定のコンサート
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