川崎・しんゆり芸術祭 アルテリッカしんゆり2024

幅広い分野のトップアーティストが今年も“しんゆり”にやってくる!

上段左より:上原彩子 ©武藤 章/山根基世/横坂 源 ©Takashi Okamoto
下段左より:鈴木秀美/白井 圭

 小田急線・新百合ヶ丘駅周辺の文化施設を中心に毎年春に行われている川崎・しんゆり芸術祭「アルテリッカしんゆり」。ピアノにオペラ、オーケストラ、演劇、伝統芸能など、様々なジャンルのアーティストが集う世界的にも稀な芸術祭であり、老若男女問わず楽しめるラインナップが魅力だ。

 第16回となる今年は4月7日から5月12日まで、川崎市内8会場などで開催。まず目を引くのはオープニング公演。ピアニストの上原彩子がいま最も力を入れているというベートーヴェンにシューマン、ラフマニノフと、ピアノの魅力を堪能できるプログラムを演奏する(4/20)。ピアノ好きの方は「The Piano Men」も注目だ(4/29)。2009年生まれの岩船謙惺にシン・ヨンホ、エマニュエル・リモルディに後藤正孝と国籍や年代の異なるピアニストたちが得意の作品を披露する。

 音楽と朗読のコラボレーションも「アルテリッカしんゆり」の人気企画。今回は朗読の大家、山根基世による新美南吉の「ごんぎつね」と「手袋を買いに」を、チェリストの横坂源がバッハやマレ、黛敏郎の作品などで彩る(4/21)。オーケストラの迫力あるサウンドを楽しみたい方には鈴木秀美が指揮する東京交響楽団とヴァイオリニストの白井圭の共演がおすすめ(5/6)。鈴木の十八番であるハイドンに、ベートーヴェンの華麗な交響曲と協奏曲が並ぶ。

 そのほか藤原歌劇団によるオペラ《ラ・チェネレントラ》(4/27, 4/28)、マリンバと尺八、ジャズピアノのトリオ「THE THREE」の公演(4/27)なども見逃せない。映像とのコラボレーションや子ども向けコンサートなども行われるアートの祭典を楽しみに、今年の春は“しんゆり”に出かけてみよう。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2024年4月号より)

2024.4/7(日)~5/12(日) 川崎市アートセンター、昭和音楽大学 他
問:しんゆりチケットセンター044-959-2255 
https://artericca-shinyuri.com