Tag Archive for 戸田弥生

【CD】エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番、バルトーク:同第1番/戸田弥生&エル=バシャ

 文字通りの入魂の演奏である。東欧の民族色を湛えたモダンな2曲を、戸田弥生とエル=バシャのコンビが凄まじい集中力で弾き切った。「ルーマニアの民俗様式で」という副題の付いたエネスクのソナタはロマを想起させる節回しが特徴的だが、ヴァイオリンはフレーズの隅々に隠れた民衆のスピリットを余すところなく現前化する。ピアノが控えめな…

東京・春・音楽祭 2020

待望の開幕! 注目公演を一挙紹介  今年も上野を舞台に多彩な公演がくりひろげられている「東京・春・音楽祭」。音楽祭は4月18日まで続く。これからでも間に合う注目公演をいくつか挙げてみよう。  まずは東京文化会館大ホールで開催される「東京春祭 合唱の芸術シリーズ」vol.7、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」(4/12…

戸田弥生(ヴァイオリン)

ヴァイオリン、そして弦楽器の素晴らしさに触れてほしい  日本屈指の実力派ヴァイオリニスト・戸田弥生が、東京(小金井)と大阪で無伴奏のリサイタルを行う。題して「ストリング・狂(マニア)!」。自身を「音楽に没頭する人=マニア」に喩えたこの言葉には、無伴奏への思いが込められている。 「無伴奏は難しいと思われがちですが、バッハ…

近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2018

─沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)による新生・音楽祭の聴きどころガイド─  穏やかな湖面に、美しき旋律が共鳴する――。「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2018」がGW期間中の5月3〜5日に開催される(3日は“プレ公演”)。開館20周年を迎えた滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールを主会場としてスタートする、新たなコンセプトに基…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

ヴィルトゥオーゾでサプライズ!  上岡敏之の新日本フィル音楽監督就任1年目のシーズンが終わろうとしている。1年通して実感するのは、彼の既成概念に囚われないプログラミングやアプローチによって、オーケストラのテイストも徐々に変化してきたこと。それは今後のさらなる進化を期待させてやまない。さて、シーズンを締めくくる7月の定期…

第5回 国際音楽祭NIPPON

 5月26日から7月30日に開催される、第5回 国際音楽祭NIPPONの記者会見が2016年12月15日に都内で行われた。  13年からスタートした同音楽祭は、芸術監督の諏訪内晶子が「音楽を届けるべきところに継続的な支援をしたい」という想いから始めたもの。「トップ・クオリティ」「イントロダクション・エデュケーション」「…

第一生命ホール 音楽のある週末 第24回  戸田弥生(ヴァイオリン)& アブデル・ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)

息の合った名コンビによる快演に期待  戸田弥生とアブデル・ラーマン・エル=バシャは、ともにエリーザベト国際コンクールの優勝者同士。もう15年も共演を重ねてきたという二人は、昨年満を持して、フランクとシューマンのヴァイオリン・ソナタ(シューマンは第2番)からなる初の共演CD(オクタヴィア・レコード)をリリースした。研ぎ澄…