東響コンサートマスターに小林壱成が就任

Issei Kobayashi
小林壱成 (C) Shigeto Imura

 今年、楽団創立75周年のシーズンを迎えた東京交響楽団は、2021年9月1日からコンサートマスターに小林壱成が就任すると発表した。

 小林壱成(こばやし・いっせい)は1994年生まれ、現在26歳。東京藝術大学・同大学院を経て、ドイツ・ベルリン芸術⼤学 ⼤学院修⼠課程修了。バイエルン放送響第1コンサートマスターのアントン・バラホフスキーらのもとで学んだ。「東京・春・音楽祭」「トランス=シベリア芸術祭」などに参加。ヴェンゲーロフ、レーピンなど著名音楽家との共演も多い。

 東京交響楽団とは、2019年5月、ゲストコンサートマスターとして共演(指揮:ジョナサン・ノット)。また、昨年12月の定期演奏会でも、このたび正指揮者に就任した原田慶太楼指揮のもと、共演している。

 コンクール受賞歴も多く、2015年、日本音楽コンクールで第3位。また、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクールでも第2位に入賞している。2018年には青山音楽賞新人賞を受賞。2017年より銀座王⼦ホールレジデント「ステラ・トリオ」のメンバーとして活動している。今月26日には紀尾井ホールでの「紀尾井 明日への扉」に出演する予定。

 小林は就任にあたり以下のようなコメントを寄せている。

偶然にも『こども定期演奏会』のこども奏者として舞台に上がらせていただいてから⼗数年。創⽴75周年という記念すべき年に、責任あるコンサートマスターに就任することとなり、⼤変光栄に思います。これから始まる新しい使命に向け、今の新鮮な気持ちを⼤切に、皆様と共に⾳楽の世界を探究し、⾳楽の魅⼒を分かち合えるように精進して参ります。

 東京交響楽団は、グレブ・ニキティン、水谷晃に小林が加わり、コンサートマスター3名体制となる。

東京交響楽団
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